
僕は都内の私鉄沿線の小さな町に住んでいます。
驚いたことに、この小さな町には本屋さんが一軒もありません。
僕は何回か引っ越しをしたことがあるのですが、本屋さんが1軒もない町などありませんでした。
もちろん、かつてはこの町にも4軒の本屋さんがあったのです。
それがamazonや楽天ブックスなどの通販店の影響か次々と閉店していったのです。
結局、4店舗すべてが潰れました。
最初の頃に1~2軒の書店が潰れた時は、小さな町の書店では置いていない本が通販で購入できるので仕方ないのかもなどと思っていました。
人は便利なものを求めるものですから。
でも、それがどんどん進み今度は電子書籍が普及してくると残りの書店も潰れていきました。
もしかしたらこんな状況は僕の町のことだけではないのかもしれません。
事実、都心の大きな書店が消えてしまったこともあります。
もう、本という手に触れる書籍の時代は終わっていくのでしょうか。
本だけでなく、インターネットが当たり前に普及してくると音楽も配信の時代になり、CDも売れなくなったようです。
音楽もスマホで聴くようになったのですから。
時代がどんどん変わってきます。
僕自身も書籍は特別な本を除いて電子書籍で読んでいます。
スマホを持っていれば電車にも乗れますし、コンビニで買い物もできます。音楽も聴けます。調べものもできます。
もちろん電話をかけることもできます。
そして本を読むことも。
特に男性ならスマホを持っていれば手ぶらで外出することもできるでしょう。
そんな時代、たしかにもう紙の書籍は必要がないのかもしれません。
でも、僕はかつて特に読みたい本がなかったときも、ふらっと書店に立ち寄り、本の背表紙をなんとなく眺めているうちに気になる本を見つけ、その本を手に取り表紙を見てパラパラとページをめくりインスピレーションで購入したこともありました。
そしてその本が面白かったときは読書の楽しさを感じたものです。
もうそういった本の買い方、楽しみ方が出来なくなる時代になりつつあるようです。
まあ、仕方がないのでしょう。
本だけでなく次々と新しいツールが出てきて古いものはどんどん隅に押しやられていくのだと思います。
今の時代はそんな時期なのでしょう。